amicaflower’s diary

植物のこと、フローリストの日々

コラボレーション

 

7月に入り、梅雨空にも慣れてきました。

紫陽花とくちなしの季節もそろそろ終わり、いよいよ夏の気配もそこまで。

6月最後の週末に、数々のコラボがありました。

プロダクト&空間デザイナー柳原照弘さんの、

新しい京都のアトリエのお披露目を兼ねた、一日だけのインスタレーション

その日のコラボレーションは、華道家片桐功敦さんと、写真家の鈴木崇さんと。

柳原さんにとって、思い入れのある、その素晴らしい御宅を舞台に、

「記憶」ということをテーマにした作品が展示されました。

(作品画像は鈴木崇さんのサイトでご確認ください)

私も四季を通じて何度も通った、大好きな圓通寺の近く。

豊かな自然が残るその場所で、

柳原さんが花器となる素材を集め、

片桐さんが同じように、その場所の近くで活ける花材を集める。

その素材感、活けられた花や木々。

ありふれたはずのものが、特別な景色を作る。

鈴木さんには、自ら作品の説明をしていただきました。

夕刻の、太陽の温度の変化がそのまま写真に、そう聞くと、

ふんわりとした色彩も、生々しく感じられる。

作者の方に直接説明を受けながら作品を拝見するという、贅沢。。。

そしてこの日、日月餅(7月からは「餅匠 しづく」に改名)の石田嘉宏さんにより、

「記憶だけが残るような、消えていくお餅を」という柳原さんのリクエストで、

タイトル「はかない餅」というお菓子が現地で作られました。

お座敷には、黒い水盤に水が張られ、タイサンボクの花びらが浮かんでいます。

床の間には、咲きみだれるようなタイサンボク。

その、消えていくお菓子が、その花びらの上に乗せて供されました。

写真

水面に映っているのは、石田さんと、お庭のヤツデの葉。

暑い日の夜の、涼やかな演出。

梅酒の香りを含んだ泡のような部分と、

餡と、そこに山芋に手を加えて細かくしたもの、金粉があしらわれたそのお菓子。

花びらにタイサンボクの香りが残っているはずはないのに、

記憶の中のタイサンボクが浮かび、そのときの香りと混ざり合い、匂い立ち、

懐かしい風景を思ううちに、口の中のお菓子は消えて行きました。

まさに、記憶だけが残る、「はかない餅」。

柳原さんのイメージを、石田さんが形にし、

それを片桐さんの提案で、まるで平安貴族のような、雅な遊びに変える。

コラボレーションは、足し算でなく、掛け算、そんな言葉を思い出す。

一緒に作ることで、想像の何倍ものひらめきが生まれ、完成度が上がっていく。

この日、初めてきちんとお話させていただいたこの方たち、それぞれに興味深く。。。

市場で何度かお見かけしていたけどようやくお話できた片桐さんには、

3月の佐川美術館の桜のお話、そのすさまじい裏話なども。

それぞれの皆さんの、今後のご活躍が、更に楽しみになりました。

続いてのコラボは芦屋、

京料理たか木」さんと「永来権」さんが、

東日本の酒蔵を応援するためのチャリティ、

「一日だけの居酒屋」を。

写真1写真2

定休日にお店を開け、

各店、全員がボランティアで出勤、

素材の多く(鱧や、金目鯛、蛸、などなど)を中央市場が無償提供し、

そこに、一級品の職人技を加えた大皿料理が並びました。

いつもよりも驚くほどお安い居酒屋価格で、

カウンター席は特に、高木さん自らが調理全般、ご飯をよそい、お茶を淹れて下さり、

本当にもったいないような時間でした。

お店は全席、2回転が予約で埋まり、さぞやお疲れだったかと思いますが、

翌日には、東北の酒蔵を取り次いでいる京都の酒屋さんまで、集まった売上金を持って行かれました。

力があって、刺激し合える仲間がいて、

何かをきっかけに、コラボレーションという賜物、宝石が誕生する。

その輝き、ハーモニーの共鳴に、こころがときめく。

そういえば、私も、

水面下で、大事にコラボを計画中。

きちんと形にしていくこと、それを続けること、それが今の目標。

また、カタチになったときには、お知らせします。

7月、蓮の花もステキですが、富良野からのこの花たちが届きます・・・amica公式サイト