時間ができて、
日々少し片付けしたり、ゆっくりお料理したり、
やはり充実の仕事も大切だけれど、きちんと生活も楽しみたい、と思う。
時間に追われることが多かった上半期だからこそ、
自分の栄養となる時間がとてもとても大切に思えた。
cobaさんがもう7年も続けている、アコーディオン奏者を集めた、
「ベローズラヴァーズ」というイベントで。
アコーディオンという楽器が大道芸と通じる不思議さ、楽しさを、
もうお腹いっぱいになるほど堪能できる。
最近のハイテクなアコーディオンもあるにしても、
なんと面白い、表現の幅の広い楽器なんだろう!
全国からの選りすぐりの「蛇腹アーティスト」たち、
cobaさんの監修のもと、伸び伸びと演じ、笑わせ、手品し、演奏する。
最後には登場アーティスト全員でセッション、
そして最後の最後、特別ゲストで登場したのは、
日本でかなり早くにアコーディオンを弾いていた、
「浪速のモーツアルト」ことキダ・タロー先生。(画像はcobaさんのブログより)
自ら「どうも、後期高齢者です、」と自己紹介し、世界のcobaさんもタジタジになるトーク、
関西のこういった重鎮は、実は本当に素晴らしい。
誰かをおとしめる笑いや、自分がバカになりきって笑わせる(か、笑われる?)芸人、
極端なキャラクターを作ってインパクトで笑いに持っていく薄っぺらな芸人の多い昨今、
なんと正統派な、絶妙な間合いの、厭味の無い、平和で、温かな笑いなんだろう、
今こそ、こんな上質の笑いが欲しい、それくらいキダ・タロー先生はスバラシイ。
そしてcobaさんとの息の合い方は尋常ではなく、会場は終始大爆笑。
キダ・タロー先生にはもっともっとご活躍いただきたい。。。
いや、先生は芸人ではない、本職はもちろん作曲家であって。
音楽についての真摯なお話も聞けた。
ピアノの演奏表現には「指使い」が大切であること、
ちょっと目先のやりやすさでそれを変えてはいけないこと、
そのときは上手く弾けても、その上には行けないこと、、、。
これは技術の世界では往々にしてあることで、
もちろん、お花のテーピングなどもそう、なわけです。
基礎を積まなければ、先の表現の幅が広がっていかない。
キダ・タロー先生、bravo !
そして男気あふれるcobaさん、bravo !
tutti brave !
演奏も楽しかったし、トークも素晴らしかった、思い出深い神戸の夜でした。。。